KEIKO先生とのセッションの日々


 2006年冬,私はプライベートで苦しい問題を抱え,もがき苦しんでいました。救いを求めて,魂に効く読み物は何かないだろうかと書店をうろうろすることも多かったです。そんな中で,ブライアン.L.ワイス博士や越智啓子さんの書籍などを読み漁り,自分が苦しみから抜け出せない理由は何なのかを悶々と考えていました。そして徐々に,自分の過去世はどうなっているのだろうとヒプノセラピーに強い興味を抱き,自分で経験してみようと思うようになったのです。
 インターネットで検索し,女性の先生で,距離的にも通えそうなところを探していきました。ホームページの文章からでも,それを書いた人となりというものはわかるものです。検索にヒットしたKEIKO先生のホームページを隅々まで読み,ここにしよう!と決め,勇気を出して連絡してみました。それがKEIKO先生とのご縁の始まりです。

 私はある資格を取得するために,会社を退職して大学院に通っています。卒業後は国家試験を受験します。この文章を打ち込んでいる今は,卒業式の4日前で,今日もセッションを受けてきました。KEIKO先生のところには1年強,通ったことになります。1,2ヶ月に一度,定期的にセッションを受けてきました。
 最初に抱えていた問題は,それ以外の問題とも複雑に結びつき,これまでの私の人生(さんじゅうウン年)における様々な出来事にも関連し,影響されていました。こういうことを自覚できるようになったのも,ヒプノのおかげです。ヒプノセラピー,KEIKO先生とのお話を通して,繰り返し繰り返し,自分の心・精神との対話をおこなってきたのです。自分の心の奥底には,自分でも忘れているような感情・感覚が多く眠っています。あまりにも奥底にしまっていたので,自分でも,そうした感情を抱いていたことすら忘れていました。

 私は毎回のセッションの内容は,あえて記録しませんでした。自分にとって必要な事柄は必要なときに思い浮かぶだろうと思っているからです。しかし,今回は振り返って総括してみます。
私の場合,セッションの後すぐに,何かが劇的に変化するということはないのです。しかし,少しずつ少しずつ変わっていきました。身近な人も,「そういえば1年前と比べると随分良くなったね」と言ってくれています。

 変化とは,第一に,長い間(思春期のころから)抜け出せないと思っていた恋愛問題に,自ら立ち向かうことができるようになってきたことです。15年以上,頭の中に黒い人影(苦しみの象徴)が住み着いており,そのせいで,どんな男性と出会っても,自分で自分に悲しい結果を選ぶくせがついていました。ところが,ヒプノを経験するようになって10ヵ月後,その影が消えていきました。これはもちろん比喩ではありますが,このように表現するほかお伝えできないような感覚です。今はもう自分自身を取り戻した!とはっきり言えます。

 それから,私にとって,国家試験に挑戦することは,言葉にできないほど強いプレッシャーなのですが,第二の変化として,以前の私に比べれば格段に上手に,試験に対する強迫観念をコントロールできるようになってきました。かつての私は試験ものに弱く,強迫観念が強すぎて,ひどい鬱になってしまうこともたびたびでした。1カ月間に1週間は鬱状態だったと思います。締切りや試験(大学院の定期試験や模擬試験を含む)が近づいてくると,本来はバリバリやらなければいけないのに,根詰めてやらなければならないこと,時間に追われること等が怖くて,倒れてしまうのです。誰にも会いたくない,太陽を見たくないと,戸も閉めっきり,食事も摂らずに部屋からは出られない,といった状況でした。これが恋愛問題と同時に起これば,何倍にもひどい状態になりました。それでも,他人にその状況を知られたくないので,ひとたび外出すれば陽気に振舞っていました。そうして帰宅すると,無理して振舞っていた分,ぐったりと疲れてしまっていたのです。
 しかし,ここ2ヶ月間では,鬱状態になったのは,たったの1日半でした。しかも,自力で回復できました。今は,試験に立ち向かっていく勇気があります。この変化の理由としては,ヒプノで,未来の自分(太めのおばちゃんになっていました)に出会い,「大丈夫よ」と抱きしめてもらい,背中をポンポンと叩いてもらったことが大きいと感じています。たとえ試験に対して弱気になって「ああ,自分は失敗するかも」という考えが頭をよぎっても,目をつぶれば,未来の自分から背中をポンポンしてもらった感覚が甦ってきます。すると弱気の虫は消えていきます。

 上記のような試験の恐怖や恋愛問題に直面して思い知ったことですが,私にとっては,自分を信じる,ということが大変難しいのです。今日もそれをテーマにKEIKO先生とお話させていただきました。今日のセッションは,特に,印象深いものでした。今日見た光景を,私は一生忘れません。

 私は,中世ヨーロッパで,戦の作戦を練る,いわば参謀でした。私の強引な作戦で,幾度も戦いに敗れ,多くの兵士の命を奪ってしまいました。ある戦いで,私たちのいる要塞にまで真っ赤な火の手がまわってきたとき,私は観念し,自分の白い上着を脱いで旗とし,敵国に降伏を示して,自分の身柄と引換えに戦を終了させることを決意しました。果樹園で働く一般の(兵士でない)人々や生き残った兵士たちは殺さないでくれと敵と交渉して,それには成功しました。その後,生涯を終えるまで石の牢で過ごしましたが,死ぬまでたくさんの書き物をしたためていました。それは群集心理学や,兵術についてです。自分の死後にでも,その書物が世の役に立てば,と願っていたのです。
 その人生で私は,自分のせいで命を落としてしまった兵士たち千人以上に対し,非常に強い罪悪感をおぼえていて,今生ではいろいろな人にお詫びをしなければならないと決めていました。自分のやりたいことを追及する前に,一人一人にお詫びを言わなければ,それが終わるまでは,私は幸せになってはいけないんだ,と決めて生まれてきたのです。1000人の兵士にヒプノの中で再び会うことができました。彼らの中から今生で見知っている人を確認することはできませんでしたが,女性もおり,男女混合でベートーベンの第九のような(第九そのものではない)合唱をしてくれました。男性の低いバスの音が地響きのようにうねっていました。彼らは,強引な参謀だった私に対し,何も怒ってはいないこと,もう詫びはいいから,自分の道を自分のために歩んでいくべきだと伝えてきました。   
 私の前には,金の糸のようにまっすぐな光の道が開け,遠くにはトンネルの出口が見えました。トンネルの外には,もっともっとまぶしい,光の渦の世界が開けているようでした。兵士の合唱団は,私の背後から喜びの歌を歌ってくれました。私は,背後の歌声に何度も何度も振り返りながら,その金色の道を出口に向かって歩んでいきました。これまでのセッション以上に,熱い涙があとからあとから出てきてなかなか止まりませんでした。
 この感涙を,文字でお伝えすることには限界があります。しかし,似たような経験をしたことのある方は,イメージすることができるのでしょう。

 初回のヒプノセラピーから,私は視覚的に映像を捉えることができました。色彩も鮮明に見えます。幸い,そのようなタチのようです。KEIKO先生も驚いておられました。これからヒプノを経験する方が全員,映像を捉えられるタイプとは限りませんが,聴覚や触覚に優れている方もおられると聞きます。そのため,私の体験談は万人にはあてはまらないかもしれません。しかし,抱えている問題を自分でコントロールして,一歩でも幸せな自分になっていく,という究極的目標の実現には,ヒプノセラピーは大変優れていると思います。自分自身の魂と対話していく姿勢が,生きていくためにはとても重要なのですね。

 多くの方が関心をお持ちであろう,恋愛問題については,あまりにプライバシーの要素が強いので,ここに詳しく書くことはできませんでした。ごめんなさい。しかし,たっぷりとヒプノの効果を感じております。また,私は,いわゆる霊感などはゼロのタイプで,不思議な現象などは一度も見たことがありません。そんな私でも,ヒプノセラピーにはすんなり入っていけ,効果がありました。

 KEIKO先生とのすばらしいセッションの日々に乾杯!
 今後の人生でも定期的に続けていきます。

最後までお読みいただいてありがとうございました。この文章が,これを読んでくださっている方のお役に少しでも立てばうれしいです。これで,私が国家試験合格となれば,お話のオチがつくのですが,さて,それはどうなることやら・・・ 2007/03/20 Nより


終わりに、少し補足させてください。

1000人以上にも及ぶ兵士の魂はK.N.さんに「もういいよ。怒っていない。感謝している。もう自分を認めて、修行みたいな事からは抜け出して」と伝え、光り輝きながら大きな大きな大合唱でK.N.さんの背中を押してくれたのでした。金色の真っ直ぐな道の向こうに。
K.N.さんは溢れるように涙を流されていましたが、それは決して激しく苦しそうなものではなく、何かが静かに洗い流されていくような、温かく、優しい涙でした。  KEIKO

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