『あなたの運命リメイク術』

2.<プチ・ヒプノ1>:自分の恋愛意識を見つめてみよう

  前回お話しましたように、一生懸命努力している人は結果が出せず
  努力さえ意識せず自然にしている人が結果が出せることが多々あるのは、
   いったいどういうわけなのでしょうか。
 
   恋愛や結婚を例にとってみましょう。これは私の身内の話です。
 
   A子は、とびきり美人でも可愛いというわけでもありませんが、両親から愛されて育ちました。
 
   B子はお目ゝパッチリで可愛い女の子だけれど、
   厳しい両親、特に父親に「おまえはダメだ」と高圧的に叱られながら育ちました。
 
   大人になって案外モテて、何度かの恋愛を経てサラリと結婚し、
   特に主婦業が上手というわけでもないのですが、ご主人に大切にされ
  ちょっぴりワガママ奥様で幸せ生活を送っているのはA子です。
 
   美人さんになり、ファッションセンスも良し。見かけによらず料理なども上手。
   でもなかなか彼が出来ず、出来ても何故かオレ様タイプの男性ばかり。
   結婚はしたものの、夫はやはりオレ様で、あまり顧みられず淋しいのはB子です。
 
   A子は幸せな恋愛や結婚をするために努力して、
   美人のB子はしなかったのでしょうか?いえ、その逆です。
 
   幸せな恋愛に巡り会うことが多い人。
   何故か同じパターンで不幸な恋愛をする人。
   なかなか恋愛が出来ない人。
   とても献身的に尽くしてくれる男性を引き寄せる人。
   オレ様タイプを引き寄せる人。
   遊び上手(?)な男性を引き寄せる人。
 
   あなた自身や、あなたの周りをちょっと見回してみてください。
   「どうしてだろう?」と首をかしげてしまうような人はいませんか。
   恋愛や結婚に関しては、幸せを手に入れられる人とそうではない人、
   その差は外見や性格や人当りとは、あまり関係がないように見えます。
 
   モテるかどうかが問題、ということでもありません。
   モテていても、イザ付き合う男性として相手を選んだものの
  もともと望んでいた形の恋愛とは正反対で、結婚もなかなか・・・
  ということだってあるのですから。
 
   さて、その差はどうして出来上がるのでしょうか。
 
   それは『あたりまえ』という意識と『あり得ないかも』という意識の差からくることが多くあります。
   この場合は、「幸せな恋愛」や「幸せな結婚」が自分にとって『あたりまえ』という意識状態にあるか、
   『あり得ないかも』 または 『手に入らないかも』『手に入らなかったらどうしよう』
   という不安感や猜疑心、または、『どうしても欲しい!』という必死な意識状態にあるか、です。
 
   『あたりまえ』の人は、そうなることが『あたりまえ』なのですから、
   そういう意識さえも、普段はありません。無意識ともいえるのです。
 
   一方で、『あり得ないかも』『手に入らなかったら…』の人は、
   最初から遠ざけるか、手に入ることを強く望むかのどちらかに振れがちです。
   遠ざける人は、自分でも意識的にそうしているというよりも、無意識でしてしまって
  何故かそうなってしまう、と思っていることが多いものです。
   遠ざけるのですから、結果縁遠くなります。
   また、強く望む人も、それに向けて努力するものの、なかなか手に入らないことが多くて驚かされます。
   これにはワケがありますが、それについては後日お話をしましょう。
   そして、『あたりまえ』の人も、『あり得ないかも』の人も、無意識なのです。
 
   こうしてみるとわかりますが、
   「あたりまえにあると思っていて、あまり意識もしていないものが、いつもそばにある」
   それがこの世の方程式?などと思わされます。
 
   「あたりまえにある」と思えるものが多い人ほど、手に入れるものも多いのです。
 
   意識の力は大きいもので、何につけ、この意識が人生を左右します。
   「あたりまえ」かそうではないかの『意識の条件付け』はいつ作られるのでしょうか。
 
   もうおわかりですね。そうです、ほとんどの場合、幼少期に作られるのです。
   14年のヒプノセラピストとしての経験上、さらに言えば、胎児期からすでに
  様々な『意識の条件付け』が始まっているようです。
 
   人は、胎児期からの体験で人生とはどういうもので、
   自分とはどうのような存在かというイメージを作りながら育っていきます。
   そのイメージは潜在意識(せんざいいしき)とうことろに、全て保存されるのですが、
   やっかいなことに、潜在意識に保存された記憶(イメージ)はほとんど意識化されることがないのです。
   意識全体を100%とすると、この意識できない潜在意識が95%とも97%とも言われ、
   意識できる顕在意識(けんざいいしき:普段の私たちの意識)の3〜5%をはるかに上回っています。
   それほどの差があるのですから、潜在意識のほうがより影響力が強いのは当然ですね。
 
   簡単に言えば、人はこの潜在意識にある情報に基づいて人生を構築していきます。
   人が何故かしてしまう行動のパターンや、使いがちな感情、理由が分からない好き嫌い、
   目に付きがちなものや目に付かないものなどは、この潜在意識によるものです。
   潜在意識にあるものが、自分にとってプラスの情報かマイナスの情報かにかかわらず
  その情報通りのものを自分の人生に引き寄せるのです。
 
   上のA子とB子の場合はこうです。
 
   A子は小さなころから、無条件に愛されることをあたりまえのように毎日受け取って育ったのです。
   ですから「愛されるのはあたりまえ」として潜在意識にインプットされます。
   そして愛される現実を引き寄せます。
 
   B子は高圧的な父に叱られながら、
   劣等感や、男性に対しての恐怖心、嫌悪感、敵対心すら感じながら育ったかも知れません。
   すると、「男性は恐いものだ、私はダメだ」と潜在意識にインプットしながら育ちます。
   B子の家庭は亭主関白なのですが、
   そうなると「オレ様的男性」というイメージもインプットされていることでしょう。
   すると、その情報やイメージに則した現実を引き寄せます。
 
   一般に、恋愛や結婚に関する「幸せ」を阻害する意識とはなにがあるでしょうか?
 
   ・男性は怖い、横暴だ、乱暴だ、敵だ
  ・私はダメだ(全体的な劣等感)
   ・私は女性として自信がない
  ・女性の立場はつまらない
  ・幸せな結婚は難しいものだ
  ・家庭ってつまらない
  ・男性は浮気するものだ
  ・私は献身的に誰かに尽くさなければならない
  ・男性は去っていくものだ
 
  などなど、挙げればきりがありません。
   これらの意識を、小さな頃に置かれた環境の中でいくつか潜在意識にインプットしていませんか?
   気付かないうちは、そこから解放されることはありません。
   まず、気付くこと。そこから始まるわけです。専門的な言い方をすれば、
   潜在意識から顕在意識へと上げると、初めて自分でコントロールが出来るようになるのです。
 
   『引寄せの法則』や『自己実現』がもてはやされるようになり、いい時代になりました。
   でも、幸せを阻害している意識を手放すことに触れているものは少ないようです。
 
   では、自分がどのような『意識の条件付け』を潜在意識に持っているかを
  プチ・ヒプノ(簡単催眠)で炙り出してみましょう。
 
   プチ・ヒプノ1(簡単催眠ワーク)
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   なるべく一人になれる落ち着いた場所で、座った状態で目を閉じましょう。
   そこで5回〜10回の深呼吸をします。
   深呼吸とは、ゆっくりと鼻から息を吸って、ゆっくりと口から吐く呼吸です。
   吐く息に意識を向けてみます。
   5回〜10回で足りないと思ったら、もっと続けてみてもいいでしょう。
   なんとなく、心が落ち着けばいいのです。
 
   その状態で、目の前にスクリーンをイメージしましょう。
   どのようなものでもかまいません。
   そのスクリーンに、理想的な恋愛もしくは結婚像をイメージします。
   じっとそれを見つめ、それがどのようなものかを把握しましょう。
   そのイメージから受ける感情はどんなものでしょうか。
 
   次に、そのスクリーンの左横にもう一つのスクリーンを用意しましょう。
   そしてそこには、上手くいかない恋愛や結婚のイメージをイメージします。
   なるべく浮かんだままの自然なイメージにします。
   じっとそれを見つめ、それがどのようなものかを把握します。
   そのイメージから受ける感情は、どのようなものでしょうか。
 
   そしてゆっくりと目をあけましょう。
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   例1.
   最初のスクリーン(幸せな恋愛・結婚像)
   朝食も夕飯も家族と囲み、たわいないおしゃべりをしている。
   会話がはずんで、楽しい時間。
 
   二つ目のスクリーン(上手くいかない恋愛・結婚)
   お互いが自分の仕事に忙しく、すれ違いで会話もない。
   寒々としている家庭。
 
   このプチ・ヒプノでわかるのは、
   この方はコミュニケーションの低さに恐怖心を抱いていることです。
   ご自分の育った環境でご両親がそれぞれ忙しく、会話さえ少なかったのかもしれません。
   潜在意識にあるのは、家庭内のコミュニケーションの欠如というイメージです。
 
   例2.
   最初のスクリーン
  夕飯後にテレビの前のソファに、自分が座っている。
   自分の両脇には子供たちが寄り添って座っている。
   優しい夫がコーヒーを淹れて運んでくれて一緒にテレビを見る。
 
   二つ目のスクリーン
  夫がソファに一人で座っている。威圧的な感じがする。
   自分はアタフタと一人で家事をこなしていてるが、子ども達は忙しい自分にしがみついている。
 
   この方のプチ・ヒプノでわかるのは
  男性に対する「オレ様」「亭主関白」というイメージと
  そしてもう一つ、女性は忙しく全てを抱えなければならない、
   という情報を潜在意識にインプットしている可能性があることです。
 
   このようにして、ご自身が潜在意識に持っているイメージの中で
  幸せな恋愛・結婚を阻害する因子をあぶり出し、顕在意識にあげていくと、
   今度はそれをコントロールして変えていくことが出来るのです。それがまず第一段階です。
 
   そして次に、それを変えていくのですが、
   どのように変えていくかは、次回のコラムをお楽しみに。
 
 
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